推し活(おしかつ)はNHKの朝の情報番組「あさイチ」をはじめ、たくさんのテレビ番組でたびたび取り上げられ、推しをこよなく愛する人たちの思いや生活ぶりが広く知られることになりました。
推し活がどのようなものなのか、気になっている人も多いことと思います。
このブログでは、推し活にどんな効能があるのか、筆者の体験やSNSなどでの情報をもとに、メリットをまとめてみました。
ただし、ちょっと怖い話やリスクがあるのも現実です。
デメリットや、気をつけるべきポイントもご紹介します。
推し活の効能、メリットとは
東洋経済オンラインの記事「推しのいる人生が幸せである予防医学的な根拠 推しは人生にウェルビーイングをくれる存在だ」を紹介しますね。
この記事によると、「人間の脳は踊っている人の姿を見ているだけでもセロトニンやドーパミン、エンドルフィンなどの幸せホルモンが分泌されることが科学的に確認されて」いるのだとか。
とすると、推しが踊っている姿をライブや映像で見るだけでも、幸せホルモンが分泌されているのですね。
デメリットと注意点
お金と時間
ずっと推しに浸って楽しく過ごせたらいいのですが、残念ながら、だれしもお金と時間には限りがあります。
ライブにも舞台にもたくさん行きたい。
公式写真が発売されたらぜんぶほしい。雑誌もぜんぶほしい。
学校や仕事に行かず、家事をせず、推しの映像を見ていたいーー
なのですが、学生時代に推し活に激しく傾倒すると、勉強をないがしろにしてしまい、進級や卒業があやうくなることもあるかも。
希望の高校や大学に進学できなくなる可能性もあるでしょう。
就活の失敗につながることも考えられます。
働いている人は、たとえば、仕事中にたびたびインスタライブを見てさぼったり、ライブに行くために繁忙期にたびたび休んだりして、いい加減な働き方をしていると、大きな失敗をしたり信頼を失ったりしかねません。
最悪の場合、退職せざるを得ない状況になってしまうかも。
そうなると、推し活に必要な資金だって、なくなってしまいます。
どうしてもチケット代がほしくて、パパ活で稼ぐのは、もちろん危険!
推し活の楽しい時間と現実の時間のバランスをほどよく保ちましょう。
自戒を込めてですが、時には自分に厳しく、我慢することも大事です。
推しに知られて恥ずかしくない行動をしているかどうか。
これを基準に考えるのも、自制につながりそうです
友人とのトラブル
推しの話で盛り上がり、一緒にライブなどに行く友人ができるのは推し活のメリットです。
しかし、推し活の友人関係は、「好き」という感情が元になっているゆえの難しさがあります。
ピンチはこんなところにーー
・自分または友人の推しがグループを抜ける、所属事務所をやめる
・同じグループに推しがいたが、友人または自分の推しが別の人に変わった
・自分はチケットをとれたが、友人はとれなかった
・自分は休みが取れてライブに行けたが、友だちは行けなかった
・自分は神席だったが、友人は天井席だった
・友人が神席だったことをいつも自慢してくる
・友人が相談なく、ほかの人を同行者にしてライブに申し込んだ
・友人からチケット申し込みの協力を頼まれるが、こちらには協力してくれない
・自分の発言が、友人の推しを批判しているととらえられた
・友人が、自分の推しを悪く言った
・チケット代を払ったはずなのに、払っていないと言われた
・チケット代を立て替えたのに、払ってくれない
こうしたことをきっかけに仲がぎくしゃくし、友人関係が壊れることもあります。
関係を続けたいのであれば、気持ちを丁寧に伝え合い、早めに修復しましょう。
また、ほんとうに長くつきあっていきたい相手かどうか、見極めることも大切です。
怖いのはチケット詐欺
推し活で怖いのは、詐欺に遭うことです。
よく知られているのは、ファン心理につけこんだチケット詐欺。
国民生活センターによると、特に若い世代でトラブルにあう事例が増えています。
ファンクラブで申し込んでも、たいていのライブは倍率が高く、チケットを入手するのは困難。
でも、どうしても行きたい。推しに会いたい。
そんなとき、SNSでチケットを譲る投稿を見て、連絡してしまう。
やりとりがきちんとしている相手だったので大丈夫だと思い、先払いで購入。
その後、相手と連絡が取れなくなり、チケットは入手できず。
詐欺だったとわかっても、あとの祭りです。
このほか、タレント本人やマネージャーを名乗る偽メールや偽DMが届き、金銭を要求されることも。
推し活に必要なお金を簡単に稼げるとうたう投資詐欺や闇バイトもあります。
推し活をしている人はお金に困っていると思われがち。
優しい顔で巧妙に近づいてくるので、注意が必要です