
「ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間」(新潮社)が2025年7月18日に出版されました。
旧ジャニーズ事務所の最後の社長で、ジャニー氏の性加害問題で批判を浴びたジュリーさんから、小説家・早見和真さんが計47時間にわたって話を聞き、旧事務所の内情と彼女の半生を明かす肉声を記した作品です。
どんな内容で、どんな人にオススメの本なのでしょうか。
筆者が見聞きしたことやSNSの情報などから、ご紹介します。
藤島ジュリー景子さんの主な歩み
1966年7月20日生まれ。
母親は、長年ジャニーズ事務所副社長を務めた故・メリー喜多川さん。
父親は元新聞記者で小説家だった故・藤島泰輔さん。
メリーさんの弟で、ジャニーズ事務所の初代社長だった故・ジャニー喜多川さんは叔父にあたる。
子どものころから舞台やテレビ番組に出演。
最も目立った出演作は「3年B組金八先生」第1シリーズ(1979年)での越智はるみ役で、ジャニーズ事務所に所属していた田原俊彦さん、近藤真彦さん、野村義男さんらと共演した。
上智大学国際教養学科(比較文化)を卒業し、フジテレビ秘書室、ニッポン放送に勤務。
1989年ごろからジャニーズ事務所の手伝いを始め、マネージャー・プロデューサーとしてTOKIOや嵐、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)を手がけることに。
1997年、初の自社レコードレーベル「ジャニーズ・エンタテイメント」の初代社長に就任。
2001年、新レコードレーベル「ジェイ・ストーム」(現・ストームレーベルズ)を設立、代表取締役社長に就任。
2019年7月9日のジャニーさん死去により、9月27日付で第2代ジャニーズ事務所代表取締役社長に就任。
2023年5月14日、ジャニー喜多川さんの性加害問題について動画を公開し、謝罪。
9月5日付でジャニーズ事務所社長を引責辞任。
「ラストインタビュー」どんな内容?
書籍概要
【判型】四六判(368ページ)
【定価】1,980円(税込)
【発売日】2025年7月18日
筆者・早見和真さんとは
早見和真(かずまさ)さんは1977年、神奈川県生まれ。
2008年、「ひゃくはち」で作家デビュー。
2015年に「イノセント・デイズ」で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。
2020年に「ザ・ロイヤルファミリー」でJRA賞馬事文化賞と山本周五郎賞を受賞。
2020年に「店長がバカすぎて」で、2025年には「アルプス席の母」で本屋大賞ノミネート。
2024年、「95 キュウゴー」がKing & Prince・髙橋海人くん主演でドラマ化、「笑うマトリョーシカ」が嵐・櫻井翔くん主演でドラマ化。
神奈川県の強豪・桐蔭学園野球部に所属し、元巨人の高橋由伸さんの2学年下で甲子園を目指した高校球児。
ノンフィクション作品に、新型コロナ感染拡大によって高校野球の甲子園大会が中止になった2020年夏の、済美高校(愛媛)と星稜高校(石川)の2校に密着した「あの夏の正解」がある。
内容
藤島ジュリー景子の手紙
序章――ファーストコンタクト
一章 「人生をどこからやり直したいですか?」
二章 「『家族』という単語から何を連想しますか?」
三章 「ジャニーズ事務所で働き始めた経緯を教えてください」
四章 「『嵐』との出会いについて」
五章 「母・メリーさんはどんな人でしたか?」
六章 「結婚がもたらしたものは?」
七章 「『事務所内に派閥がある』という意識はありましたか?」
八章 「あの『週刊文春』について。あの『SMAP×SMAP』について」
九章 「ジャニー氏の亡骸を前に感じたことは?」
十章 「『知りませんでした』の言葉を信じることができません」
十一章「性加害を認められた理由はなんですか?」
十二章「ジャニーズの看板が下りた日、感じたことは?」
終章――ラストインタビュー
追記――『嵐』活動終了の発表を受けて
この著書が刊行されるに至った経緯を記した本文冒頭の約50ページが、新潮社コーポレートサイト内で公開されています。
「ラストインタビュー」に登場する主なタレント
「ラストインタビュー」では、旧ジャニーズ事務所に所属していたタレント、グループについても語られています。
名前が出てきただけのケースもあれば、当時の裏側やジュリーさんの心情が明かされているケースもあります。
目についた名前をざっくり挙げてみました。
序章――ファーストコンタクト
NEWS・加藤シゲアキくん、嵐・櫻井翔くん、東山紀之さん、井ノ原快彦くん
一章「人生をどこからやり直したいですか?」
嵐・櫻井翔くん、松本潤くん、相葉雅紀くん、二宮和也くん、大野智くん、SMAP、King & Prince・髙橋海人くん
二章「『家族』という単語から何を連想しますか?」
フォーリーブス、郷ひろみさん、たのきんトリオ、ジャニーズ・ジュニア・スペシャル、ANKH、川﨑麻世さん
三章「ジャニーズ事務所で働き始めた経緯を教えてください」
滝沢秀明さん、King & Prince、少年隊、男闘呼組、たのきんトリオ、シブがき隊、光GENJI、近藤真彦さん、TOKIO、SMAP、V6、KinKi Kids(現・DOMOTO)
四章「『嵐』との出会いについて」
嵐、TOKIO、V6、KinKi Kids、Snow Man、SixTONES、Aぇ!group、滝沢秀明さん、今井翼さん、長瀬智也さん、SMAP
五章「母・メリーさんはどんな人でしたか?」
TOKIO、嵐、NEWS、KAT-TUN、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)、Hey! Say! JUMP、生田斗真さん、SMAP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone(現・timelesz)、ジャニーズWEST(現・WEST.)、A.B.C-Z 、KinKi Kids、嵐・松本潤くん、SUPER EIGHT・大倉忠義くん、King & Prince・髙橋海人くん、Travis Japan・松田元太くん、嵐・二宮和也くん、Hey! Say! JUMP・山田涼介くん、なにわ男子・道枝駿佑くん、Snow Man・目黒蓮くん、ラウールくん
六章「結婚がもたらしたものは?」
長瀬智也さん、嵐・松本潤くん、二宮和也くん
七章「『事務所内に派閥がある』という意識はありましたか?」
嵐、KinKi Kids、SMAP、TOKIO、V6、タッキー&翼、KAT-TUN、NYC boys、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、Hey! Say! JUMP
八章「あの『週刊文春』について。あの『SMAP×SMAP』について」
SMAP、KinKi Kids・堂本光一くん、男闘呼組、近藤真彦さん、国分太一さん、少年隊
九章「ジャニー氏の亡骸を前に感じたことは?」
SMAP、TOKIO、嵐、KinKi Kids・堂本光一くん、滝沢秀明さん、亀梨和也さん、近藤真彦さん、東山紀之さん
十章「『知りませんでした』の言葉を信じることができません」
松岡昌宏さん、亀梨和也さん、関ジャニ∞・横山裕くん、大倉忠義くん、滝沢秀明さん、King & Prince、平野紫耀さん、三宅健さん、北山宏光さん、Snow Man、SixTONES、田原俊彦さん
十二章「ジャニーズの看板が下りた日、感じたことは?」
松岡昌宏さん、東山紀之さん、井ノ原快彦くん
追記――『嵐』活動終了の発表を受けて
嵐
「ラストインタビュー」どんな人にオススメ?
「ラストインタビュー」に書かれているのは、大きく分けて下記になります。
・旧ジャニーズ事務所の内情
・旧ジャニーズ事務所のタレントの動き
・ジャニーさんの性加害問題を巡る対応
・ジュリーさんの歩み
・ジャニーさんとの関係性
・メリーさんとの確執
ジュリーさんの一方的な視点で語られたものではありますが、ジュリーさんがジャニーさんの姪で、メリーさんの娘で、旧ジャニーズ事務所に大きくかかわっていた人物だからこそ、貴重な記録のひとつと言えるでしょう。
この作品を特におすすめしたいのは、下記のような方たちかと思います。
・旧ジャニーズ事務所やSTARTO ENTERTAINMENTのタレントを応援している、または応援していた人
・ジャニーさんの性加害問題を巡る対応について、詳しく知りたい人、なんらかの疑問を持っている人
・ジュリーさんの人柄や考え方を知りたい人
・確執のある母娘関係に関心のある人
「ラストインタビュー」まとめ
この記事では、早見和真さん著「ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間」についてご紹介しました。
「ルルリボンのブログ」では、STARTO ENTERTAINMENTに関する「推し活」の参考情報を掲載しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。